脳梗塞とは
こんにちは!
今回から脳血管障害について載せていきます。
脳梗塞とは、脳の血管が様々な原因によって閉塞することで起こります。
脳の内部には太い血管や細かい血管が張り巡らされているため、同じ脳梗塞であっても閉塞した血管の太さや部分によって出現する症状や症状の度合いが変わってきます。
⚫︎主な原因
脳梗塞には大きくわけて2つの原因があり、『血栓』と『塞栓』です。
『血栓』は高コレステロールや高血糖などの原因により血管の内部が狭くなってしまい、流れてきた血の塊が詰まってしまうことで発症します。
『塞栓』は血管の内部は狭くなっていませんが、血の塊が偶発的にはまり閉塞させてしまうことで発症します。
一般的に血栓よりも塞栓のほうが重症となる割合が高くなります。
⚫︎主な梗塞の種類
・ラクナ梗塞
脳の血管の中でも特に細い血管が詰まることで発症します。
細い血管のため比較的軽い症状になることが多く、梗塞が起こっていること自体気が付かないというケースもあります。
進行が進むと脳血管性認知症やパーキンソン症候群を引き起こすこともあります。
・アテローム血栓性脳梗塞
動脈硬化により脳血管が狭くなり、狭くなった血管内腔の壁に血液中の血小板がこびりつき、狭くなってしまい閉塞に至るものです。
高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙などの生活習慣病が原因となりますが、梗塞を発症しても一時的に麻痺や言語障害が出てその後改善することもあります。
・心原性脳塞栓症
心臓の働きの低下によって血液の流れが悪くなって血の塊ができ、脳の血管にはまってしまうことで塞栓症が起こります。
脳にある太い血管で詰まりやすいことから脳梗塞が広範囲となり重症化しやすく、突然現れる片側の麻痺や声が出しにくいなどの構音障害のほか、大脳皮質が障害されることによる失語や失認、意識障害など後遺症も残りやすいと言われています。
⚫︎主な症状
脳梗塞を起こした部位によって出現する症状も様々となりますが代表的な症状としては、麻痺・意識障害・運動障害・言語障害などがあります。
脳血栓の場合は症状がゆっくりと進行したり、一時的に症状が起こりその後自然と軽快する『一過性脳虚血発作』が見られます。
一方、脳塞栓の場合は突然意識障害や重度の麻痺が出現します。
脳梗塞の治療は速やかな治療が大切で、詰まってしまった血管の流れをいち早く改善させることが重要です。
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